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ソロライブ 『りたのじかん03』 参加日記

2005/07/17 at Y2K ROPPONGI

今回はライブ前に仕込みをやらねばと言うことで早めに出発するが、いささか早すぎたらしい。Y2K ROPPONGIに到着したのはまだ午後3時前。当然まだ誰もいるはずはない… と思ったら、らしき人が数名。それだけこの日を楽しみにしていたのだろう。歩きながら、ヴェルファーレや六本木ヒルズを眺め、すっかりお上りさん気分。16時を過ぎ列形成するかと思いきや、これだけの人数のライブはあまりない様子。スタッフも戸惑っているようだった。

ある程度列が形成されたところで、サイリウムの配布を始める。Ritaファンはやさしい人が多いのか、それともうちの告知である程度知れ渡っていたのか、ほとんどの人に快く受け取っていただいた。感謝である。ほどなくしてチケットの受け取りが番号順で開始され、横断歩道を渡り会場への階段を下る。カウンターでチケットを受け取ると、中から少しだけ歌が漏れ聞こえるが、聞かなかったことにしておこう(汗 チケットを受け取り待機場所で待っていると、道の向こうを走る黒ずくめの男が。黒川氏だ。リハーサルは終了し、準備が整ったらしい。

入場時間になったので再び横断歩道を渡り、階段を下りた。ドリンクチャージを払い(チケットの表記は\600だったが、実際は\500だった)会場へと足を踏み入れる。ん?確かWebでは「キャパ最大450名」だったような… 入って入れないことはないだろうけど、それでは朝の山手線状態で楽しむどころではなくなってなくなってしまうような感じ。ステージは奥行きが結構あって広いのだが、準備されている楽器の数も多く、他にもギターアンプ、結構大きいモニター用スピーカーと5ピースのバンドには少し大変そう。そのため多分桃野コメットさんが使用するであろうキーボードが遠い。それでも結局は強烈な存在感を示すのだけれど(笑) ともかく私は無事にほぼセンター付近を確保し、毎度のように開演に向けいろいろと準備をする。外で待機中に既に用意した半分ほどを配り終えていたサイリウムをさらに会場内でもお願いしたところ、結局開演前に手元からはなくなってしまった。大変協力的な皆さんに感謝するとともに、用意した180本という数に改めて驚愕するのであった。

開場して20分ほどで入場は完了。後ろの様子はよくわからないけれど、入場者数241名で客席はほぼ満杯。とてもじゃないけど、カップに入ったドリンクを頂けるような状態ではなかったので、ドリンクをいただくは諦める。程なくして桃野コメットさん(Kb.)、デンカ前田さん(Ba.)、清河ワタルさん(Dr.)、梶原健生さん(Gt.)が次々に入場し楽器のセッティングを開始。それから何故か少しお疲れ気味の黒川孝之さん(Gt.) と1年1ヶ月ぶりの(Θ_Θ)ズが勢揃い。あれ?ヴォーカルさんは? 実はその時PA席で何かやっていたらしい。観客も既にテンションが上がっているのか、流れているBGMに合わせて手拍子が入る。

最後にRitaさん(Vo.)が「おまたせっ!」の言葉とともに入場。会場一杯に埋め尽くされた客の数と揺れるサイリウムに少々驚きつつも、逆にそれが力となってテンションが上がっているようだった。と、ここで、最近やや病的になってきているような気がしないでもない、毎度恒例衣装チェック。髪は随分とのびて流れるようなロングストレート。トップは黒のタンクトップの上から丈の短い黒の細かい編み目のカーディガン。大きく空いた首元には、左手首とおそろいの黒ビーズのネックレス、ペンダントトップが既に汗の滲み欠けた胸元に光る。そして左手小指には照明の中輝くプラチナのピンキーリング。ボトムは黒無地のスカートに柄物の巻きスカートを重ね着。見えないけれど、その下には黒スパッツをはいているはず。靴はベルクロ留めタイプの黒のショートブーツ。そして、健康的な足をつつむ黒のオーバーニーソックス!!(って、フェチですか私は…) いきなり左足だけ膝までずり落ちているが気にしない(笑)

オープニングは毎度お馴染み「こんにちは〜!」の掛け合い。するとRitaさんから『振り付け、、、覚えてくれているかな?』の問いかけ。振り付け付きで、オープニングにふさわしい曲と言えばもちろんアレしかない。クローズドハイハットの音とともにライブスタート!

1曲目: Jump! (『鉄腕がっちゅ(すたじおみりす)』 リナステージのテーマ)

ビート感の強い生バンドの演奏が会場を乗せ、初っぱな全力疾走のスタートだ。振り付け指導はなくても、会場の面子にはもうすっかりお馴染みだった。歌声に合わせて無数のサイリウムが回る、揺れる、翔ぶ! 何故かサイリウムが隣の人と当たるのでおかしいと思っていたら、自分だけ逆に回っていたのはヒミツだ。
曲が終わりステージから『後ろ〜?』『真ん中〜?』『前〜?』と呼びかけ。今日この日を待ちわびたと言わんばかりに激しく反応をを返す客席。汗が引くどころか、息をつく間もなく次の曲のイントロのギターが始まった。

2曲目: ひだまり (『ひなたると(Tarte)』 オープニングテーマ)

イントロのサイリウムのループもこれだけ揃うと圧巻だ。客席の煽りにに釣られてRitaさんも自然と力がみなぎってくるらしい。舞台と客席が一体になって翔ぶさまは、まるで何かの集会のようだ。込めた想いよ皆に届けといわんばかりの歌声が会場に響き渡る。この曲が終わる頃には既にバテ気味の客も(自分だよ(爆))
ここで改めてRitaさんからご挨拶。(Θ_Θ)ズの紹介とともに伏せ字気味のコールで鋭気を送りつつ、次の曲へ。

3曲目 Sincere (『シンシア 〜Sincerely to you〜(Sincere)』 オープニングテーマ)

嘆くようなツインギターのイントロから始まり静かに、でも熱さのこもった声で歌い上げる。この曲を待ちわびている人も多かったようで、静かに会場は歌声に酔いしれていた。
そしてMC。「今回、ライブ初めての人?」とのRitaさんの問いかけに、結構な数の人が手を挙げる。そして黒川氏からの「今回、六本木初めての人?」に、かなりの数、いやむしろほぼ全員が手を挙げる。もっとも、自分を含めてこのメンバーに聞く方が間違っている気がしないでもないが(笑) 「こういう感じの人に騙されないでね」とのRitaさんの忠告に「は〜ぃ!」と素直にお返事。「君ら、かわいいわっ!」とツッこまれるのもお約束。
その間中、裏でずっと鳴っていたギターとドラムが鳴りやみ、梶原氏がアコースティックギターに持ち替える。「たけおちゃ〜ん!」のコールに少し照れたように、前髪のエクステンションが揺れる。アコースティックギターのイントロとともに静かに次の曲が始まる。

4曲目 太陽 (『ひなたぼっこ(Tarte) 』 オープニングテーマ)

Aメロは軽快にアコギソロで、Bメロからも暖かく語りかけるような歌声に合わせて、バンドも控えめだが軽快に。サビも柔らかく軽やかに歌われ、優しさがこちらにも伝わってくるようだ。

ここで一旦バンドメンバーは歓声に送られて退場。「わたし、あまり一人でしゃべるの得意じゃないのね」の台詞に、ほぼ全員からツッこまれつつ、カラオケ音源が始まる。

5曲目 ボクはキミのために (『悪注入 -君に捧げる悪意の魂-(祭企画)』 オープニングテーマ

抑え気味の声が逆に熱い思いを伝えてくるようだ。
「こういう曲はあまりやらないんだけど…」との紹介があった次の曲。まさか、アレですか!?

6曲目 わがまま LOVE ME DO! (『ままらぶ(HERMIT)』 オープニングテーマ

スピード感一杯の曲に付いていくだけでも大変だけど、置いて行かれることなく合いの手が入る。見る方もしっかり予習をしてきているようだ。それだけ聴きたかった人が多いと言うことかな? でも、「歌う方は恥ずかしい」との弁。客席の否定の声に「それなら毎回やるよ?」と、さらに油を注いでしまったようだ(笑)
つづいて、毎度お馴染み『Rita's Respect』のコーナー。『るろうに剣心』のエンディングテーマであり、Ritaさんがショートカットの時代にこの歌手に似ていると言うことで選ばれたらしいこの曲。

7曲目 -Rita's Respect- HEART OF SWORD 〜夜明け前〜 (T.M.Revolution

『この曲意外と難しい』の感想で、カラオケ音源のコーナーは終了。
妖しい呼びかけで桃野コメットさんが入場。「今日はみんなのおねえさんでいきます。ついてきてくださいね?」のコメット嬢の呼びかけに、酔いしれるような観客の反応。呆れたように入るRitaさんのツッコミ。気持ちを切り替えるようにして次の曲。

8曲目 tender feel (ひなたぼっこキャラクターヴォーカルCD 『1st love,Only love (Tarte)』より)

表情豊かなピアノソロの伴奏でゆったりと。Aメロ・Bメロはささやくように、サビは想いの丈よ届けと訴えるように。CDの独白のような歌い方も心に染みいるけれど、この生歌は心に突き刺さり、少し痛い。歌いながら目を真っ赤に充血させ、溢れる感情を必死で抑えつけているようだ。それでも無事に最後まで歌いきった。左手で拭っていたのは汗だったのだろうか。
MCで清河氏のDラえもんのシャツの話題やら、静かで熱い女の戦い(謎)がステージの上で繰り広げられつつ、次の曲へ

9曲目 ナツノヒ (1st. CD 『monologue 〜ものろぉぐ〜』より)

さらにゆったりと奏でられるピアノソロと、今回はなんだか少し吹っ切れたように、それでも情感たっぷり込め歌い上げる。
ここで次は梶原氏のアレンジによる曲であることを紹介される。

10曲目 cry for the sky (『バルバロイ -BARBAROI-(Xuse)』 オープニングテーマ カヴァー)

ヘヴィーなディストーションギターの音とRitaさんのshoutで始まったこの曲、圧倒的な力でビートが押し寄せる。燃えるノリに思わずヘッドバンキング! 猛スピードでギターソロが駆け抜ける。もちろん最後はjump!でシメる。
ここで「せ〜の、シクで〜!」と黒川氏が呼ばれて登場。当然のようにエキセントリック(自称w)なトークが炸裂。なぜか毎度のように影絵披露合戦に。「メガネは顔の一部です」と東京メガネのキャッチフレーズを言われても地方者には理解不能です(汗 パルナスやグランシャトーと言われても、関西人以外は歌えないのと同じです(ぉ 相変わらずの黒川氏の軽妙(?)なトークが続き、それに連られてRitaさんのおこりんぼキャラ度合いが激しくなっていきます。あまりの興奮にど忘れするRitaさん(crescendoですw) だんだんとトークに収拾がつかなくなった頃、「あとで叱っときます」のRitaさんのシメを合図に次の曲がスタート

11曲目 Believe (『おめがねティーチャー(すたじおみりす)』 オープニングテーマ)

曲自体は2年半前とすでにかなり懐かしく、入ると思っていなかったので嬉しい誤算。生演奏でさらにPOP感が強調される。随分と曲中のコールが初期の頃と変わってしまったような気がします(汗 初めて聴く人も多いのかな?
ここでなぜか学生時代の部活動の話に。Ritaさんの演劇部はファンには周知の事実であろうが、黒川氏の水泳部所属にどよめきが起こる。Ritaさんはあまり泳ぎが得意ではなく、平泳ぎが前に進めないとのこと。メールで教えてほしいということだが、誰か書いたかな?(笑) smartのサポートの話から「ゴーマリソン」氏の話題に。話の落としどころがなく、Ritaさんが一方的に打ち切る。
「次の曲大好きなんです」の黒川氏の言葉が華麗にスルーされ、次の曲

12曲目 コイノニア (『Noel (Flyingshine)』 エンディングテーマ)

原曲と違ってピアノメインのアレンジのよう。歌詞をかみしめるように、物語を紡ぐように言葉一つ一つが大切に繰り出される。ゲームはまだプレイできていないけれど、世界が伝わってくるよう。
そして続けざまに、アコースティックギターでイントロが始まる。

13曲目 CROSSING (『CROSS†CHANNEL (Flyingshine)』 エンディングテーマ カヴァー)

ライブでは久しぶりに歌われるこの曲。歌い込まれ作られた世界が、まるで嘆き叫ぶかのような歌声で訴えかける。演奏も出過ぎず、生の声を引き立てる。

ラストへ向けてエネルギーを蓄えるかのごとく、ここで長めのMC。バンドメンバーが再度紹介される。まずベースのデンカ前田氏。続いてギターの黒川氏。ドラムの清河ワタル氏。キーボードの桃野コメットさん。「コメットさ〜ん!」のコールに「は〜ぃ!」のお返事。どこかの魔法少女を思い出してしまったのは私だけではないだろう。今回なんとなく萌え部分をほとんど持って行かれているように感じた(笑) そして最後に梶原健生氏。「たけおちゃ〜ん!」のコールに優しく手を振る。この顔の他に女装バンド『越路姉妹』の「太木和子」として活動されているそうだ。積極的にライブ活動をされているそうなので、ライブに参加してみるのも一興かと。

14曲目 笑顔の通り道 (『ときめき Checkin! DVDPG (CROWD)』 オープニングテーマ カヴァー)

エフェクトの効いたギターから入り、軽やかにビートが強調されたアレンジで曲が流れる。先ほどまでと一転して明るく響く歌声に身体が自然に動き出し、一緒になって翔ぶ。
ここでRitaさんは少々水分を補給。よほど渇望していたのか「あ゛〜っ!水が上手いっ!」って、なんとなくオヤジクサく感じたのは気のせいか? だからコメットさんに萌(ry 上がった息も戻りきらないまま次の曲へ

15曲目 魔法のチカラ (『てこいれぷりんせす! 〜僕が見えない君のため〜 (propeller)』 オープニングテーマ)

倒れんばかりの勢いで、イントロから全開で叫ぶ!翔ぶ! Ritaさんも限界が近い。声を出すのも辛そうに見えるが、負けずに絞りきるように歌い、一緒になって翔ぶ。
ほとんどの人が息も絶え絶えだが、MCも短めでラストに向けて全力疾走だ。

16曲目 208の鼓動 (『ぱいめが (smart)』 エンディングテーマ)

フルコーラスは初めて聴く上に、公開されて間もないため、知っている人も少ないかなと思いきや、結構な数のコールが入る。さすがにBlueberry&Yogurtの曲だけに、声域もぴったり。再び艶のある声が響き渡る。
Ritaさんから盛り上げてくれたライブハウス、そして参加してくれた人達に感謝を述べた。そして無情にも告げられる「ラストの曲です」に「え゛〜っ!」と多数の惜しむ声。バンドのサポートも入り、ラスト曲のスイングの練習がはじまる。全体が間違いなく揃ったところで、黒川氏のカッティングで、ついにラストの曲がスタート。

17曲目 しあわせのみつけかた (『フォーチュンクッキー (smart)』 テーマ)

もちろんラストを飾るのはこの曲。サビに合わせて200本を超える会場一杯のサイリウムが揺れる。このライブでしあわせな時間を与えてくれたRitaさん、ガ*ャピンズへの感謝の気持ちを込め、精一杯手を振る。皆の心が伝わったのか、Ritaさんはこみ上げるモノを必死に押さえているようだ。
そして最後に観客への感謝のお礼とともに満場の拍手に送られメンバーは退場した。

もちろん誰もこれで満足するはずはない。せき立てるようなアンコールの声は少しも疲れを見せず、会場一杯に2分以上続く。再び出てきたRitaさんは、白のプリントTシャツ、黒のジーンズに花柄のパレオ(?)を巻いて、随分とラフな感じで登場。さすがにお疲れと見えて、他のメンバーはまだ準備中。Ritaさんの「本当に今日はありがとうございました」との言葉、「またライブやりますから来てください」の言葉に会場から各地への巡業を訴える声がw 「ステージからけっこう表情見えるんよ」ということは、良くわかりました。どうせ顔バレしてないだろうと高をくくっていたら、某出演者さん(複数)に声かけていただきましたから(汗 センターで飛び跳ねるようになったのは、ごく最近なのに…個人的事情はさておき
MCラストにメンバーが呼ばれ勢揃い。準備が整ったところでRitaさんのアカペラからスタート。

18曲目 Inliyor (『SEVEN BRIDGE (Liar-Soft)』 エンディングテーマ)

アコースティックギターと抑えめのキーボードがほんの少し華を添え、情感たっぷりに歌う。その声に魅き込まれるように酔いしれる観客。一挙一動に目を奪われ、食い入るように見つめていた。
曲が終わり、黒川氏が呼ばれて再登場。「この時間をいい想い出にして持って帰ってください」の言葉とともに、本日の本当にラストの曲が静かに始まる。

19曲目 この空の下で (1st. CD 『monologue 〜ものろぉぐ〜』より)

歌詞の一節一節が本当に大切なモノのように、やさしさを込めて歌われる。他人のために作った歌が、今はまるで自分に向けられているようだ。
静かな余韻を残し、全ての曲が歌い上げられた。そして出演メンバー全員がステージ最前列で横に並びお辞儀。客席からは、今日この時間を創ってくれた、皆に対する暖かい感謝の気持ちの込められた拍手がいつまでも鳴り響いていた。
最後に私たちからサイリウムを一緒になって振ってくれた同志たちに感謝を述べ、三本締めでライブは終了した。

渇ききった喉を潤そうと、ドリンクカウンターは長蛇の列。某巫女な方にご挨拶したり、某先生によるお説教を眺めつつドリンクをいただき、江古田へ移動。極まった空腹を満たしつつ、ライブの余韻を楽しんでいた。気がつけば時計は既に午前0時を大幅に回っていた。後ろ髪を引かれつつも、家路へと車を走らせるのだった。

最後に全ての曲にありったけの力を注ぎ込み、歌の、そしてライブの楽しさを自らの声で、その姿で自分達に伝えてくれたこと。忘れえないしあわせな時間を創ってくれたRitaさん、ガ*ャピンの皆さん、そして一緒の時間を過ごした同志たちに感謝し、レポートを締めよう。