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故郷に錦を飾れフェスティバル(仮) 〜博多旅情編〜

2004/11/14 in 天神ACB 多目的ホールBUZZ

相変わらずの強行日程の一日が始まる。寝坊は洒落にならないので6:30に起床。1時間ほどで名古屋空港に到着。団体客の異様に長い搭乗前検査の列を横目に朝食を取る。冷えたパンに焦げ付いたコーヒーを出され落胆するが、この混雑ぶりでは無茶な要求なのかも知れない。順調に飛行機は運航し、10時過ぎには福岡の地に立つ。地下鉄に乗り、前ノリしていた友人と合流する。

開場は15:00 整理番号が付いているので並ぶ必要はないはずだが、長年の習性なのか一時間前には会場に到着した。もちろん待っている人はほとんどいない上に、機器トラブルで開場が遅れるとのこと。せっかく福岡まで来たんだからと「アニメイト」「メロンブックス」巡回し同人誌を数冊購入?! いや、どっちも地元名古屋に戻ればあるってばよ。ともかく、当初の開場時間の15:00を過ぎたので待機列を作るべく会場へと向かった。すると

やっぱり雨ですか!

ご存じの方も多いと思うが、なぜか理多さん関連のイベントには雨が多い。さすがに10/8の秋葉原のように台風の最中なんてことはほとんどないけれど、8割くらい(?)は雨を覚悟しておいた方がよい。傘は必需品である。私は忘れてきたために、直前に購入していたため事なきを得た。

列を作って待っているうちにも雨はひどくなってくる。会場前のスタッフさんは場がしらけ、雰囲気が悪くならないようにとまるで前説のようなトークをしてくださる。15:15ころ、リハーサルが何とか完了、機器も目処が立ったと言うことで整理番号順に入場を開始する。開場は順次入場で自由に場所を取って良いとのこと。センターを見ると近っ! 立ち位置から50cmと離れていないところまで入って良いようだ。センターも魅力的だったが、自分達はどうせ「飛ぶわ躍るわ」となり、後ろに迷惑を掛けることはのはわかりきっているのでフロント左端の壁際を確保。実は舞台向かって左が理多さん用のスタンドマイクと気がついたのは場所を取ってから。それにしても、天井が低いなぁ。待ち時間に持参のサイリウムを10本ほど配ったがすぐになくなってしまう。もう少し持ってくれば良かった…

ほどなくして「卯月ともよ」さんによるナレーションが始まる(内容についてはだんずり放送局11/16を参照) 呼びかけに呼応して会場から反応が返る。意外に声が多い。会場の暖かさも加わって軽くほぐれた感じだ。次に児玉さとみさんが舞台に上がり前説。初めての福岡だそうだ。いきなり「よかねっとって何?」とか「理多さん、ちっちゃいんで (親指と人差し指でサイズを示す) マイクスタンドに引っかけるとどっか飛んでいってわからなくなる」とか、ネタなんだか本気なんだかよくわからない注意指示と、るざりん師の3サイズが公開される(92(A)-65-89) そのうちに客入れも完了し、ライブが始まった。

緑のスウェットの九十九さん、残念ながらコスプレしていないるざりん師、胸元の開いたセクシーなドレスの理多さんと順次入場。突然曲がかかりスタート! と思いきや、違う曲だったようだ。るざ師叫ぶ「後で裏に来るように(笑)」 さらに理多さんは「全然ステージどうやって行っていいかわかれへん」客の間を抜けて出ようとしていたらしい。つぶされるって(__;) (余談だが、前回の阿佐ヶ谷も幅10cmの隙間を通ってステージに出ようとしていた(^_^;) 客の近さに驚愕し、「雨乞いの巫女」理多さんの気合い入れもあり、3人によるトークは終了。理多さんの「一曲目believeいきま〜す」でスタートした。

1.『believe』 〔おめがねティーチャーOP(すたじおみりす)〕

二人はキーボードでサポートする。初っぱなから会場にあふれるコール。自分も負けないよう精一杯気持ちを込めて返す。曲が終わる頃に理多さんは涙ぐんでいた。「頑張っての見てたら泣けてきた」 こんなので良ければいくらでもやりまっせ〜!! 「倒れんと完走しようね」って、自分が大丈夫なんだろうかと心の中で思ってみる。ここで、るざ師と理多さんは拍手に送られ退場。

「はかた〜」とよくわからない叫びと共に、九十九百太郎氏のソロパートが始まる。

2.『Over Revolution』 〔九十九氏オリジナル〕

大阪のように呆然と聴き入ってしまうことなく適度に乗って手拍子も入る。泣きのリードが心をくすぐる。
曲が終わりチエロー(城戸千絵)さんがボーカルとして入場。「入場料払ってないですけど、いいですか?」でハートをがっちりゲット(笑) 緊張してると言うの中、次の曲が始まる。

3.『Heart of Duel』 〔同人ドラマCD ”デュエルファイター刃” 主題歌〕

2年ぶりのライブと言うのが信じられないほどのチエローさんの力強いボーカルに九十九氏のコーラスが重なる。
曲後MCで九十九氏曰く「唯一にして最大の過ち」ブルマー2000の主題歌を彼女が歌うことになった馴れ初めが語られる。続いて

4.『DARK & BRIGHT』〔同人ドラマCD ”デュエルファイター刃” 主題歌〕

曲後チエローさんはいったん退場。替わって特別ゲストのStudioA'の波平さんがギターを手に参加。

5.『STEEL OF DESTINY』 〔THNDERFORCE V〕

迫力の生ギターをクールにキメる波平氏。ソロパートでは歓喜の嵐。
再び「入場料払ってないんですけど」の声と共にチエローさん入場。各所から「もうエエ!」とツッコミが入る。

6.『DEAR MOON』 (ごめんなさい出展不明です)

MC時から拾いの悪かったチエローさんのマイクが途中で完全に消えてしまうが、そんなものは不要とばかり会場全体に響き渡る生声で聴かせる。続いて

7.『sinato Comparsa』 〔同人ドラマCD”ラグナロクオンライン”主題歌〕

と静かに告げ始まった。ところがここでオケに出たのはとっても軽い別の曲。曲はいったん止まり九十九氏曰くベルクカッツェのような「お待ちを!」の一声でスタンバイ。しばらくして本当の曲が始まった。熱いギターと熱い歌、熱いキーボードが織りなすハーモニー。鳴りやまぬ拍手の渦の中、九十九氏のパートは終了。「また逢おう!」の言葉をのこし退場した。

入れ替わりにるざりん師が登場。と思いきや会場から鳴りやまぬ九十九コール。「あの〜、ぼく出てるんですけど〜」とるざ師から泣きが入る。それにしても、なぜこの人たちは最初にいきなりネタやって客の心をつかむのだろう(笑) 続いて、サポートメンバーとしてギターの崎河あたるさんが紹介を受け登場。ギターをセットするが、音が出ない。またトラブルか? と、良く見たらエフェクターの電源が切れていた… なぜこの人(以下略 長崎氏の暗黒発言の後、るざりん氏のパートが始まった。

8.『School me you』 〔すくみずポリスOP曲(ハイクオソフト)〕

最初の入場時に間違って流れた曲だ。いきなりハイテンションなノリを崎河氏の熱いギターが更に加速させる。
曲後のMCでこの曲を選曲した理由が語られる。「店頭デモが頭にこびりついて離れない」 もちろん自分も「School meet you I need you!」のフレーズは脳内にしっかりと刻まれてしまった。助けて…

9.『Sweet Kiss』 〔すいすいSweetOP曲(Tactics)〕

ファンクなノリにワウの効いたギターでポップに。るざ師は子門真人風の歌唱で対抗する。ステージの隅やら客席やらで踊っている人も。「Thank you!」と叫び最後をシメる。
そしてMCに入りかけたところで、予定外に次の曲のイントロが少しだけ流れてしまう。 ここで崎河あたるさんが退場。替わって「しのざきけんじ」(中古のピアニカでこう記名されていたため、それがなぜか通称になった)が登場。謎の替え歌も披露され、次の曲に参加する。

10.『August,31』 〔Summer Loves EP(DH+LK)〕

夏の終わりをイメージしたちょっとアンニュイな曲。シンプルなピアノのメロディーが語りかけるよう。ピアニカも雰囲気にぴったり。収録されているCDの告知をして、次の曲に

11.『Negai (願い)』 〔SHOGO(昇剛)テーマ〕

「次が最後の曲」と告げたところで入る「エ〜」にるざ師がだめ出しをしつつ、理多さんがコーラスで加わりるざりん師ソロパート最後の曲となった。

12.『CROSSING』 〔CROSS†CHANNEL OP曲(Fryngshine)〕

るざ師オリジナルのアレンジでじっくりと聴かせる。ハウリングが多くて聴き辛かったのがちょっと残念だ。
「ハァハァ」としばらく休憩した(?)後、本物+ニセ者(笑)で続けて二曲

13.『二影』 〔夕緋ノ向コウ側 ED曲(Tactics)〕
14.『北極星』 〔夏ノ空 -カノソラ- ED曲(みるくそふと)〕

実は個人的にちょっとツボに入って感極まったりしつつ、会場も聴き入っていた。曲後コールの中るざりん師退場。

続いて理多さんのソロパート。かなり無理に故郷に関連づけたり、とりあえず知っている単語を並べアピール(笑) 曲に入る。

15.『まちあわせ』 〔こいじばし OP曲(Racoon)〕

曲間で博多に来られた嬉しさを告げ、客も呼応する。
次に「フルバージョンはライブでしか聴けない」曲

16.『sincere』 〔シンシア〜sincerely to you〜 OP曲(シンシア)〕
(本当はゲーム本編の音楽モードで聴けます。また、12/24発売の「GWAVE2004 -1st Groove-」にも収録されます)

次は今回が初披露。自身のメールマガジンで書いたネタ等を交えつつ曲に入る。

17.『ボクはキミのために』 〔悪注入-君に捧げる悪意の魂-(祭企画)〕

リフレインするフレーズがとても印象的な曲。手拍子が華を添える。
客が非常に近いためか、曲中に理多さんは徐々に後ろへと下がっていき、なぜかマイクを歯にぶつける(^^;

MCもそこそこに続けて二曲

18.『魔法のチカラ』 〔てこいれぷりんせす!〜僕が見えない君のため〜 OP曲(propeller)〕
19.『しあわせのみつけかた』 〔フォーチュンクッキー テーマ(smart)〕

サビの手を振るアクションがどちら側か戸惑ったり(ちなみに理多さんは舞台に向かって左側からが多い)、ラストの歌詞をみんなに向けて換えたり、会場は幸せ一杯につつまれていた。そして理多さんソロの部は終了した。

メンバー全員が呼ばれ、単独で「るざりん」コールを入れてつっこまれる人あり(自分か…)、「チエロー」コールなど入りつつ、全員が舞台に上がる。ここでネタなのだろうか、次の曲が「Maid in Japan」なのか「ラブ・ネゴシエイター」なのか伝わっていないことが判明。本来の曲ラブ・ネゴは全員でやる予定ではなかったようだが、そのまま残る。カンペの話やら、「しのざきけんじ」の逸話やら虐待やらをしつつ、スタンバイ完了。次の曲がスタート

20.『ラブ・ネゴシエイター』 〔ラブ・ネゴシエイター OP曲(Liar Soft)」

チエロー&九十九氏をメインに、コーラス・ギターで全員が加わる。
間髪入れず次の曲

21.『袴墓まで (博多オリジナル Ver.?)』 〔愛のメイドホテル物語 -愛しのスク水・メイド- ED曲(PSYCHO)〕

最後は「は!・か!・た!」と大合唱。息つく間もなくラストの曲へと突入!
いきなり始まる「M・I・J」の体文字!最後まで出し尽くせとばかりの会場は興奮の坩堝!

22.『Maid in Japan』 〔愛のメイドホテル物語 -愛しのスク水・メイド- OP曲(PSYCHO)〕

ラストは全員で「Hi! Hi! Hi!」の大コール。その中でもクールな波平氏(^^) 狂乱の中全ての曲が終了した。

出演者を見送る「は・か・た」のコールは、いつしか「アンコール」へ
九十九氏を先頭に出演者が舞台に戻ってくる。「理多姐干からびてんねん」と九十九氏のMCが始まるが、理多さんは座って回復し(こうすると回復速度が速いらしい(笑)すぐに復活。待ちかまえていたとばかりに九十九氏が特攻服(法被)を装着。ナレーションと共にアンコールに突入。

23.『みつめて♥新撰組』 〔行殺♥新撰組 ふれっしゅ OP曲(Liar soft)〕

1番のボーカルは理多さん、2番はチエローさん、ラストは二人で。曲中の「ひと〜つ!」で会場が一体になる。
その後のMCで理多さんにより「2000年はブルマ元年」(ブルマー2000発売の年)と命名される。

最後に若くして亡くなった九十九氏の友人〔山下ごお」氏作詞の遺作

24.『空へ』 〔九十九百太郎氏オリジナル〕

”天国へ届け”とばかりの熱唱。本人の身体はなくなっても、遺志は歌うことで引き継がれていく。まさにそれを体感させてくれる一曲。彼はきっと大空へと飛び立って全てのものから自由になっていることであろう。
そして拍手に送られ、出演者は袖へと退場した。

それでも拍手は鳴りやまない。まだまだ聴き足りない、叫び足りないといわんばかりに。
ちらっと袖から顔を出した理多さんが興奮を更に加速させる。

みたび全員が舞台に帰ってきた。
衛生兵が呼ばれたり、るざりん師が帰り掛けたり。次の曲の初出を11月と間違っておもわずツッこんでしまったり(本当は12月)、挙げ句の果てには「2003年は巫女みこ元年」と命名されたり。るざりん師が「巫女みこ天皇」(元号が付くのは亡くなってからのような…)となり、ダブルアンコールで本日の本当に最後となる曲が興奮の中スタート。

25.『巫女みこナース 愛のテーマ ドリフの早口言葉 Arrenge Ver.』 〔巫女みこナース OP曲(PSYCHO)〕

歌う!踊る!叫ぶ!まるでどこかのおかしな宗教団体の祈祷のような空間になる。ラストの早口言葉は客の叫びでもう既に聞き取れない状態に。最後の力を振り絞って会場全員が叫ぶ!「巫女みこナース!」

総時間約2:30。精も根も尽き果てたとばかりに燃やし尽くし、ライブパートは全て終了した。
「悔いはないか〜?」の問いかけに応える気力も既に尽きかけているほどの完全燃焼のライブだった。

ここから児玉さとみさん司会による、ジャンケンプレゼント争奪会が始まるが、私は帰りの飛行機の都合によりここで退場した。残りのレポートは他の人の物を参照して頂きたい。

食事を取る気力もないまま飛行機に乗り、家路へとついた。
飛行機の中で、そして次の日の名古屋で雨に降られ、改めて遠くて近い福岡を思い出すのであった。

拙文を最後まで読んで頂きありがとうございました。参加した人も出来なかった人も、その場の空気が少しでも伝われば幸いです。

個人的には色々と反省点もありますが、あの日、あの出演者、あのスタッフ、あのお客さん、あの空間だからこそ出来たともいえる最高に楽しかったライブ。自分の中の新たなスタート地点であり、目指すものがおぼろげながら見えてきたそんな一日でした。やっぱり生の現場は楽しいです。集まった人みんなが「よかった」と思えるようなものを作ることのお手伝いをこれからもしていきます。スピーカーやヘッドホンとは違う、生の声、生の息づかいを体験しにぜひ来てください。いつでも歓迎致します。